溝江 玲子(みぞえ れいこ) | |
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Q | 溝江玲子さんは、絵本作家、児童文学作家でいらっしゃいますよね。 私も、溝江さんの『おっぱい いっぱい』のファンなんですよ。 どのような思いで書いていらっしゃいますか? |
A | 『おっぱい いっぱい』は赤ちゃん絵本なんです。 最初は月刊絵本だったのですが、選ばれて「ひさかたチャイルド」から出版され、韓国からも出版されています。 http://www.yuubook.com/hosoude77.html 子どもの文化を語る上で、絵本と児童文学の二つは、とても大切です。 人間が思想をそして文化を伝える、また伝承していく上で必要なもの二つ、絵と文字が入っているからです。 赤ちゃんから幼児、子ども、青年と発育していく上で、絵本と児童文学は大切な役割を果たしています。 赤ちゃんの発達にも絵本が必要だということが、最近の研究でわかってきました。 文化や思想を伝えていくために文字がありますが、文字のもう一つ前の段階で、言葉があります。 赤ちゃんが言葉をどのようにして習得していくのかと言えば、お母さんからの語りかけによってなのです。お母さんから情愛のこもった言葉を掛けられて、その情愛とともに赤ちゃんは言葉を覚えていきます。 お母さんとはかぎりません。保育者の愛情ある言葉かけが、赤ちゃんの情感を育てていきます。言葉というものは、人間を介して伝わっていくのです。 言葉の上に、もう一つの芸術である絵画が加わったのが、絵本なのです。 私は旧満州からの引揚者です。学校にもいけない悲惨な状況でした。 そんな中で読んだ三冊の児童文学「ピーター・パン」「フランダースの犬」「家なき子」が、今の私を決定づけたと言っても良いと思います。 子どもの本は、初めに子どもが出会うものだから大切にしたい。 それは、その子どものその後を決定するかも分らないからなのです。 すでに、絵本と児童文学など40数冊を出版しています。 |
Q | 溝江さんは書いていらっしゃるだけでなく、パーソナリティもなさっていますね。 |
A | 神戸の「FMわいわい」でレギュラーパーソナリティをつとめています。 溝江玲子の『おかげさまです ももっちおばちゃんのラジオお昼便!』は、2005年5月より毎週水曜13:00〜13:10分までの放送で、最初からずっと欠かさず聞いて下さっている熱心な溝江玲子のファンのリスナーさんもいます。 お正月の新春特番、2006年1月3日には、赤ちゃん研究家の高山智津子先生と、『絵本でふくらむ あなたの心』で2時間の対談。 http://www.yuubook.com/hosoude75.html 次の新春特番、2007年1月2日、シンガーソング・ライター野田淳子さんと、『大切な たった一つしかない命を!』を、またもや2時間の対談をやりました。 http://www.yuubook.com/hosoude84.html この新春特番は人気で、これからも毎お正月に対談をやる予定です。 |
Q | 講師のお仕事や講演にも幅広く活躍されている溝江さんです。 |
A | 現在は、作家の藤本義一氏が総長をしております『心斎橋大学』で、「絵本・児童文学創作講座の講師」普通科・専門・大学院と3つの部門を受け持っています。 http://www.yuubook.com/hosoude85.html 奈良カルチャーセンター(イトーヨーカドー)「絵本と児童文学創作講座」講師もしています。 講演では、各地を巡らせていただいています。講演内容は、「親子のふれあい絵本のふれあい」・奈良教育大学、他多数。 http://www.yuubook.com/hosoude43.html 「我が家の子育て親育ち」・北海道静内保健福祉センター、他多数。 http://www.yuubook.com/hosoude46.html 今後の講演としては、『私が童話作家になれた、その方法』というタイトルで、すでに、東京の永楽倶楽部を予定しております。 『私が童話作家になれた、その方法』・赤坂山王センタービル7F 永楽倶楽部 千代田区永田町2-12-4 03-3580-0046 日時 2008年1月23日(水曜日)午後7時〜9時 問い合せ先 NPO知的生産の技術研究会(秋田まで) 042-363-3445 |
Q | お勧めの絵本、児童文学はどれですか? ネットでのお店「絵本工房」も立ち上げられているそうですね。 |
A | 出版されているものは、殆どが増刷になっているのですよ。 赤ちゃん絵本『おっぱい いっぱい』ひさかたチャイルドは韓国でも出版されました。 日本だけでなくアジアでも注目を集めつつあります。 絵本『サンタのサムタンさん』(2刷)東京経済、他多数を出版。 児童書では『カッパのかーやん』(4刷)新日本出版社。 『カッパのかーやんとひみつの川』(2刷)新日本出版社。 『時の王子』(復刻版)遊絲社など、いずれも増刷されており、子どもだけでなく大人にも幅広く読まれています。 ホームページでお店を持ちたいと考えて開設したのが、「絵本工房」。そこではオリジナル絵本を制作発売しています。 http://www.yuubook.com/oribook.html オリジナル絵本とは、お孫さんや子どもさんのお名前が入って主人公として活躍する絵本です。また、お友だちのお名前や犬や猫の名前、贈り主のメッセージなども入れられる絵本で、お誕生日プレゼントや赤ちゃんの出産お祝いとして、たいへん喜ばれています。 もちろん、すべて溝江玲子の書き下ろしで、この「絵本工房」からでしか手に入らない、本当のオリジナル絵本です。 そして大勢のお客様がリピーターとなって下さいます、本当に嬉しく感謝しています。 |
Q | 今後のことも含めてお話下さい。 |
A |
A 論文を岩波新書からアンソロジーで出版、エッセイも本の泉社他で出版していますが、これからは小説にも力を入れていきたいと思います。 そして何よりも、子どもが喜んで読んでくれる本、生きる元気を与える本を書いていきたいと思っています。 日本放送作家協会会員・日本児童文学者協会会員・FMわいわいパーソナリティ・知的生産の技 |