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遠藤 康友 写真

元高校国語教師の作家兼講師

土居 豊
 
【プロフィール】
1967年生まれ/1989年、大阪芸術大学芸術学部文芸学科卒/2007年まで大阪の高校で国語教師として勤務/現在は作家兼講師(東京ライターズバンク会員)
【主な著作】
浦澄彬名義:『村上春樹を歩く』(2000年 彩流社刊)
村上春樹の作品舞台をフィールドワークし、考察した評論集。『関西文学』選奨奨励賞を受賞した連載をもとに、書き下ろしを交えた。
土居豊名義:『トリオ・ソナタ』(2005年 図書新聞刊)
若き指揮者と、音楽家たちの青春群像を、ウィーンを舞台に描いた小説。小川国夫に絶賛され、川本三郎に書評で紹介された。
小説『キャッチコールド』(2008年 電子書店パピレスから発売中)
小説『Sax&Terrorist』(2008年 電子書店パピレスから発売中)
小説『ストーカー音大生』(2008年 電子書店パピレスから発売中/発売3日でランキングトップ10入り)

【講演暦】
朝日カルチャー講演『「阪神間再発見」阪神文学―谷崎潤一郎その後』(2001年)/はびきの市民大学講演『河南文学・アンダーグラウンドからの挑戦』(2005年)/THEセミナー道場『村上春樹の阪神間―土地と文学―』(2008年6月14日開催)/毎日文化センター講座『村上春樹の阪神間』(2008年12月6、13日開催)/NHK京都文化センター講座『村上春樹文学と京都』(2009年1月31日開催)/他、大学文学部・短大へのゲスト授業も多数
【HP】
http://web.mac.com/yutakun1/iWeb/Site/Welcome.html
【メールマガジン】
http://www.mag2.com/m/0000252548.html
小説家としての代表作は何ですか?
小説『トリオ・ソナタ』です。2005年、図書新聞から出ました。内容は、若き指揮者と音楽家たちの青春群像を、ウィーンを舞台に描いた物語です。最近漫画やドラマでヒットした『のだめカンタービレ』に似ているとよくいわれますが、内容的にはかなり違います。非常にロマンティックな小説です。自分が私淑していた作家の故・小川国夫先生から、ありがたいことに大変高い評価をいただきました。また、評論家の川本三郎さんが、雑誌の書評で取り上げてくださいました。

携帯小説もお書きのようですね。
携帯小説は、昨年、立て続けに出させていただきました。小説『キャッチコールド』は、もともと雑誌掲載の作品でしたが、リメイクして、携帯ライブドア小説から配信されました。その後、さらにバージョンを変えたものが、いるかネットブックスから発売されています。同じく小説『ストーカー音大生』が、発売3日で、電子書店パピレスのランキング(文芸部門)のトップ10入りしました。その後、小説『キャッチコールド』、小説『Sax&Terrorist』も、電子書店パピレスのランキング(文芸部門)でトップ30入りし、昨年10月〜12月まで、ランキングを維持しました。
ところで、評論家としては、違うペンネームで村上春樹の研究をなさっているとか。
はい。またの名を、浦澄彬(うらずみあきら)と言います(笑)。
2000年に彩流社から出た浦澄彬名義の評論『村上春樹を歩く』は、作家・村上春樹の作品の舞台をフィールドワークし、考察した評論集です。自分で撮影した現地の写真も多数掲載しました。村上春樹作品を、トポロジックなアプローチで考察した点が目新しかったようで、現在も、グーグル検索等で多数引用されています。最近では、藤井省三東大教授のカルチャー教室の受講生が自主的に敢行した【「ノルウェイの森」を歩く】というイベントで、参考資料として紹介されていました。
作家、評論家のみならず、講師としても活躍なさっていますね。
ちょうど『村上春樹を歩く』を出したころからです。阪神間研究で有名な文化プロデューサーの河内厚郎さんに、当時からお世話になっていたのですが、朝日カルチャーやはびきの市民大学で話す機会をいただけました。ちょっと変わったところでは、ビジネスセミナーで『村上春樹の阪神間―土地と文学―』という講演をさせていただきましたし、毎日文化センターやNHK文化センターでも文学講演をやっています。大学や短大でのゲスト講義は、園田学園女子大学、宝塚造形芸術大学などです。また今春より、園田学園女子大学で、ライティングの講義を担当する予定となっています。

デビューしたきっかけを教えてください。
デビューといえるかどうかわかりませんが、1999年に澪標から出した浦澄彬名義の小説『パブロのいる店で』が、最初の商業出版です。これは、1980年代、バブル渦中の青春を描いた物語で、救世主を自覚する青年と、その友人、謎の美少女のそれぞれの運命が、地方都市のジャズ喫茶を軸に重なり合っていく、というストーリーです。ただ、これはほとんど話題にならなかったので、デビューとしては、むしろ、2000年に村上春樹論の連載で、関西文学選奨奨励賞を受けたときかもしれませんね。
元々は高校の先生だったそうですが。
教育への情熱は、今もしっかり持っていますよ。非常勤ですが、進学塾の講師もやっています。教育関係の著作では、国語教諭として18年間の現場経験にもとづく、国語参考書の共著作『チャート式シリーズ・基礎学習システム必修現代文』(数研出版)が代表的なものです。2001年に、論文『教師たちの犯罪に思う―「聖職」という幻想』で第325回産經新聞正論佳作を受賞しました。現在、メールマガジン【育児と教育】を発行していて、100人近い読者の方がいらっしゃいます。教育問題を論じた著作と、文章術の著作を、現在企画中です。
それにしても、非常に幅広いフィールドで活動なさっていますね。
他にも実は、ゴーストライターとしても仕事をしています。ゴーストなので、名称は言えませんが、携帯サイトや、占いサイトのライティング、それから、実用書のライティングもやっています。ぜひ、お仕事を発注してください。
分の活動のメインはやはり、文学です。今は休刊となってしまいましたが、老舗の文芸雑誌『関西文学』では、2005年に編集委員として「戦後文学60年特集」などを編集しました。2004年には、小説『剥がれていく肌』で好評をいただきましたし、2005年には、モーツアルトイヤーの特集記事「モーツアルトのオペラ/その制作現場」、2006年には、音楽評「忘れられた作曲家/大澤壽人― モダニストの限界」といった、クラシック音楽の取材記事も書いています。また、『すばる』の編集長だった片柳治さんに評価していただいた関係で、2002年には『すばる』で寒川猫持さんの小説『走馬灯の夜』の書評を書かせていただきました。
  今後の、ますますのご活躍をお祈りします
  ありがとうございます。早く、小説『トリオ・ソナタ』の続編を完成させようと、日々精進しています。どうか、本になったら、読んでくださいね(笑)